今日から始める健康習慣

体を毎日清潔に保つことは衛生的にも社会的にも大事なことであり、毎日シャワーを浴びているという人は多いことでしょう。

でも自分の健康面まで考えるなら、簡単なシャワーよりも「入浴」をおすすめします。シャワーと入浴では、体に与える影響は段違いです。

お風呂の健康効果なんて眉唾だと思っていませんか？　血行が良くなる、体が温まる、疲労回復する、といった話をよく聞きますが、本当なんでしょうか？　あるとしても僅かな効果なのでは……？　そう思っていませんか。

お風呂の効果を最も手早く実感するには「睡眠」です。寝る前にお風呂に入るのと、入らないのとでは、睡眠の深さがまるで変わってきます。「眠りが浅い」「寝不足感が取れない」という人は、お風呂を試してみてください。

入浴することで睡眠が深くなるのは、まさしく入浴に大きな効果があるからです。まず、筋肉に溜まった疲労物質が流れ出して肉体的疲労が回復に向かいます（そのため逆にちょっと疲れを感じるかもしれません）。そして、副交感神経の機能が高まることで神経がリラックスし、精神的疲労も回復します。肉体的疲労と精神的疲労の両方が回復に向かうことで、睡眠が深くなるのです。

ほかにも「静水圧」によって毛細血管やリンパの流れがスムーズになったり、浮力によって負担のかかった関節がリセットされたり、体内にさまざまな健康効果をもたらします。

水道代やガス代が……と思う方もいるかもしれませんが、高価なサプリや健康器具などを買うよりは安上がりだと考えてみてはどうでしょうか。お湯も湯船を満杯になるまで張らず、浴槽の半分より少し多いくらいで十分効果が得られますよ。